ー細部まで繰り広げられる極彩色の世界をご堪能くださいー
岩佐又兵衛勝以(1578 〜1650)は、豊かな頬と長い頤( おとがい) の人物表現や大和絵と漢画を折衷したような独特の画風で一世を風靡し、のちの絵画に多大な影響を与えました。なかでも古浄瑠璃の正本(テキスト)を詞書とした絢爛豪華な絵巻群は、又兵衛の画業においても重要な位置を占めています。
「浄瑠璃物語絵巻」は、奥州へ下る牛若と三河矢矧の長者の娘浄瑠璃の恋愛譚を絵巻化したもので、金箔や金銀泥、緑青、群青など高価な顔料がふんだんに用いられ、登場人物の衣裳や調度に至るまでが艶麗な色調で細微に描かれています。
本展では、又兵衛筆とされる絵巻群中最も色彩の華麗な「浄瑠璃物語絵巻」全12巻を一挙公開します。細部まで繰り広げられる極彩色の世界をご堪能ください。
場所 | MOA美術館 0557-84-2511 |
開催期間 | 2023年3月17日(金)~2023年5月23日(火) |
開館時間 | 9:30~16:30(最終入館16:00) ※木曜休館 (5月4日は開館) |
入館料 | 大人1600円 高大生1000円 中学生以下無料(要学生証) 65歳以上1400円(要身分証明) 10名以上団体 大人1300円 高大生700円 |